コラム
外壁
外壁塗装の臭いはどうすればいい?原因と対策を徹底解説
2023.03.12
CONTENTS
外壁塗装を検討しているものの、塗料の臭いが気になっている方もいるでしょう。
人によって臭いの感じ方に差があるものの、外壁塗装の塗料の臭いで気分が悪くなる方も少なくありません。さらに、大人よりも臭いに敏感な子どもやペットへの影響や、近隣の住宅からクレームを受けないかなどが気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、外壁塗装の臭いの影響や対策について解説します。また、臭いトラブルを避けるための方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装の臭いの原因は、塗料に含まれる有機溶剤(シンナー)の臭いです。
外壁塗装の塗料は以下の4つの成分で構成されており、顔料や合成樹脂、添加剤などを溶かして液状にするのが「溶剤」の役割です。
・顔料:塗料の色を決める成分
・合成樹脂:塗料の耐用年数などグレードを決める成分
・添加剤:機能性を追加する
・溶剤:塗料に含まれる成分を液状にさせるもの
なお、溶剤は「水」と「有機溶剤(シンナー)」の2種類があり、溶剤に水を使用している塗料を「水性塗料」、有機溶剤を使っている塗料を「油性塗料」と言います。
このように、油性塗料には有機溶剤としてシンナーが含まれており、このシンナーが独特の刺激臭の原因なのです。
しかし、有機溶剤を溶剤として使用した塗料は、塗料をすばやく乾燥させたり、防水性を高めたりする効果があるほか、錆びを発生しにくくするメリットもあり、水性塗料よりも優れている点があるのです。
とはいえ、油性塗料に含まれるシンナーを長時間吸い続けるとさまざまな健康被害が懸念されるため、最新の注意を払って採用しなければなりません。
ひとえに外壁塗装といってもさまざまな工程があり、外壁に塗料を塗布するのは全工程の一部です。
足場を組んだり、高圧洗浄で汚れを落としたりする工程では臭いが発生しないため、
「外壁塗装は臭いが気になりやすい」
といっても、施工期間中にずっと臭いが気になるというわけではないのです。
なお、外壁塗装の塗装工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3度塗りが行われるのが一般的で、そのうち「中塗り」「上塗り」が行われるときに臭いが気になるようになります。
下塗りの工程では、下塗材と呼ばれる専用の材料が使用されるため、臭いはそれほど強くありません。
一方、中塗りと上塗りでは、「外壁にこの塗料を使いたい」と希望して選んだ塗料が使用され、油性塗料を選択すると臭いが気になりやすくなります。
さらに、30坪の一般的な大きさの住宅の場合、中塗りと上塗りにそれぞれ1日、乾燥のために1日かかるため、合計3日間ほどは臭いが気になりやすいといえるでしょう。
外壁塗装の臭いは、健康上あまりよくないと聞いたことがある方も多いでしょう。
ここでは、外壁塗装の臭いはどのような影響があるのか、詳しく解説します。
有機溶剤の臭いを吸ったときに起こる代表的な症状は以下のとおりです。
・頭痛
・めまい
・吐き気
・睡眠障害
・鼻などの粘膜に刺激を感じる、不快感が出る
とはいえ、塗料の臭いを1日中吸い続けるといったことがない限り、体調不良が起こるほどシンナーを吸うとは考えにくく、それほど心配する必要はありません。
ただし、臭いの感じ方は人によって異なります。もし体調に変化を感じたら、外出して臭いを嗅がないようにする、ひどくなる前に病院に行くなどの対策をしてください。
また、臭いだけでなく、塗料に含まれる化学物質に対してアレルギー反応を起こし体調不良になることもあります。塗料が完全に乾いたら症状が改善すると言われていますが、体調に変化を感じたら病院に行くようにしましょう。
【ペットがシンナーに臭いを嗅いだときに引き起こしやすい症状】
・酔った感じになる
・アレルギー症状が出る
・食欲不振になる
・嘔吐する
・吠え続ける
また、臭いだけでなく、塗装されたばかりの外壁をペットが舐めるといったことが起こると、最悪の場合、命を落としてしまいます。
外壁塗装期間中は、一時的に室内飼いにするなど、ペットが臭いや塗料に触れないように工夫するのがおすすめです。
外壁塗装の施工を行うときは、家全体をシートで覆うため、臭いが周囲に広がりにくくなっているからです。完全にシャットアウトできるわけではありませんが、それほど心配する必要はないでしょう。
しかし、トラブルを避けるためにも、施工前にきちんと挨拶しておくことをおすすめします。
塗料によって臭いの強さが違うとはいえ、無臭の塗料はありません。さらに、人によって臭いの感じ方が異なるため、臭いがきついと感じたときの対処法を知りたい方も多いでしょう。
ここでは、外壁塗装の臭いを軽減する3つの方法を解説します。
防毒マスク、キーメイトマスクといった名称で販売されており、1枚数千円とやや高いですが期待できます。ただし、こちらのマスクは非常に大きいため、1日中付けるのは不向きです。
臭いが気になるときに臭い対策用のマスクを装着し、それほど気にならないときは一般的な不織布マスクを使うのがよいでしょう。
しかし、住宅にはさまざまな隙間があり、窓を完全に閉めていたとしても、塗料の臭いが入り込んできてしまいます。そのため、窓を締め切った状態にしていることで、かえって室内に塗料の臭いを充満させてしまうことがあるのです。
ただ、外壁塗装期間中は自由に窓を開け閉めできないことが多いため、換気扇やサーキュレーターなど使って積極的に空気を循環させましょう。
外壁塗装の臭いが気になるときは、マスクを付けたり、換気を行ったりすることが有効であるとわかりました。
しかし、そもそも発生する臭いが少なければ、臭いに悩むリスクを軽減できます。ここでは、塗料選びの段階でできる臭い対策を紹介します。
F☆☆☆☆とは、JISやJASが認定した製品の安全等級で、☆の数によってシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散量を示しています。
☆の数が多くなるほどホルムアルデヒドの含有量が少なく安全性が高いことを示し、最高ランクにあたるF☆☆☆☆の塗料は、室内でも制限なく使用できるレベルの安全性です。
F☆☆☆☆を取得した塗料は人体への悪影響が少ないことがわかるので、塗装期間中に気分が悪くなるリスクを軽減できるでしょう。
外壁塗装の塗料は、溶剤の種類によって「油性塗料」と「水性塗料」に大別できます。
油性塗料にはシンナーが含まれますが、水性塗料は水を溶剤としているため、独特の刺激臭を軽減できます。ただし、水性塗料を選んだとしても臭いがしないというわけではありません。
というのも、水性塗料もまったく有機溶剤を含んでいないわけではないからです。そのため、「臭いがしない」のではなく「臭いが少ない」といえます。
外壁塗装の臭いが原因となり、以下のようなトラブルになることも少なくありません。
・近隣からのクレーム
・体調不良
では、具体的にどのようなトラブルなのか見ていきましょう。
そのため、複数のストレスや不満が重なって、臭いに関するクレームを言われる可能性があります。
外壁塗装工事を行うときは、住宅全体を覆うようにネットを被せるため、強い臭いが近隣住宅に広がる可能性は低いといえます。ただし、トラブルになる可能性がゼロとは言い切れないことを認識していきましょう。
とくに、臭いに敏感な子どもやペットはシンナーの臭いによって体調を崩しやすいため、工事期間中はこまめに体調をチェックするようにしましょう。
依頼する外壁塗装業者を慎重に検討することで、臭いトラブルのリスクを軽減できます。
では、具体的にどのような業者がおすすめなのか見ていきましょう。
たとえば、依頼者が「塗料の臭いが気になる」と相談した際、「臭いが発生するのは仕方ない」と回答するだけの業者は、臭い対策が期待できません。
一方で、ペットや子どものいる家庭の施工実績が豊富で、具体的な臭い対策を説明してくれる業者であれば安心して任せられます。
打ち合わせの段階で臭いが気になることを伝え、どのような対応をしてくれるかチェックしてみてください。
原因は臭いに限ったことではなく、業者の車両の出入りが邪魔になったり、騒音がしたりと複数の原因が考えられます。
しかし、外壁塗装工事が始まる前に、近隣住民へしっかりと挨拶をしておくとトラブルになるリスクを大幅に軽減できます。あらかじめ工期や工事内容を伝え、騒音や臭いで迷惑をかける可能性があることなども伝えておくと、印象が大きく変わるからです。
近隣住民への挨拶は基本的に外壁塗装業者がしてくれますが、挨拶のときの丁寧さや対応が丁寧な業者に依頼するのがおすすめです。
そこで、依頼者の希望を丁寧にヒアリングし、臭いの発生しにくい塗料を提案してくれる業者がおすすめです。
反対に、依頼者の要望を無視してオリジナル塗料を勧めてくるような業者は信頼できません。
臭いトラブルを軽減するためにも、依頼者目線で対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。
最後に、外壁塗装で注意するべきポイントについて解説します。
たとえば、近隣住民の方への挨拶が適切なタイミングで実施できたり、洗濯物を外に干せないタイミングを把握できたりして、スムーズに過ごすための対策ができます。
工程を把握しないまま工事が始まってしまうと、行き当たりばったりになってトラブルにつながりやすいため、工期と工程を入念にチェックしておきましょう。
塗料や臭いを付着させないためのルールであり、普段屋外干しをしている方は対処法を検討する必要があります。
なお、外壁塗装期間中の主な洗濯方法は以下のとおりです。
【外壁塗装期間中の主な洗濯の仕方】
室内干しにする
洗濯乾燥機を使う
コインランドリーを利用する
あらかじめ干せない期間を確認し、どの方法が最適か決めておきましょう。
今回は、外壁塗装の臭いについて解説しました。
外壁塗装に使用する塗料が臭いの原因であり、なかでも油性塗料に含まれる有機溶剤(シンナー)が原因です。臭いによる健康被害がまったくないとは言い切れず、体調不良になる可能性があるため対策や予防策を検討しておくことが大切です。
なお、臭いについて心配な場合は、あらかじめ施工業者に相談するのもよいでしょう。優良業者なら、臭いの少ない塗料を提案してくれたり、臭い対策をしながら施工してもらえたりする可能性があります。
ぜひ今回の記事を参考に、ストレスのない外壁塗装ができるように実践してみてください。
人によって臭いの感じ方に差があるものの、外壁塗装の塗料の臭いで気分が悪くなる方も少なくありません。さらに、大人よりも臭いに敏感な子どもやペットへの影響や、近隣の住宅からクレームを受けないかなどが気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、外壁塗装の臭いの影響や対策について解説します。また、臭いトラブルを避けるための方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装で臭いが発生する理由
外壁塗装の臭いの原因は、塗料に含まれる有機溶剤(シンナー)の臭いです。
外壁塗装の塗料は以下の4つの成分で構成されており、顔料や合成樹脂、添加剤などを溶かして液状にするのが「溶剤」の役割です。
・顔料:塗料の色を決める成分
・合成樹脂:塗料の耐用年数などグレードを決める成分
・添加剤:機能性を追加する
・溶剤:塗料に含まれる成分を液状にさせるもの
なお、溶剤は「水」と「有機溶剤(シンナー)」の2種類があり、溶剤に水を使用している塗料を「水性塗料」、有機溶剤を使っている塗料を「油性塗料」と言います。
このように、油性塗料には有機溶剤としてシンナーが含まれており、このシンナーが独特の刺激臭の原因なのです。
しかし、有機溶剤を溶剤として使用した塗料は、塗料をすばやく乾燥させたり、防水性を高めたりする効果があるほか、錆びを発生しにくくするメリットもあり、水性塗料よりも優れている点があるのです。
とはいえ、油性塗料に含まれるシンナーを長時間吸い続けるとさまざまな健康被害が懸念されるため、最新の注意を払って採用しなければなりません。
外壁塗装の臭いが発生するタイミング
ひとえに外壁塗装といってもさまざまな工程があり、外壁に塗料を塗布するのは全工程の一部です。
足場を組んだり、高圧洗浄で汚れを落としたりする工程では臭いが発生しないため、
「外壁塗装は臭いが気になりやすい」
といっても、施工期間中にずっと臭いが気になるというわけではないのです。
なお、外壁塗装の塗装工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3度塗りが行われるのが一般的で、そのうち「中塗り」「上塗り」が行われるときに臭いが気になるようになります。
下塗りの工程では、下塗材と呼ばれる専用の材料が使用されるため、臭いはそれほど強くありません。
一方、中塗りと上塗りでは、「外壁にこの塗料を使いたい」と希望して選んだ塗料が使用され、油性塗料を選択すると臭いが気になりやすくなります。
さらに、30坪の一般的な大きさの住宅の場合、中塗りと上塗りにそれぞれ1日、乾燥のために1日かかるため、合計3日間ほどは臭いが気になりやすいといえるでしょう。
外壁塗装の臭いはどのような影響がある?
外壁塗装の臭いは、健康上あまりよくないと聞いたことがある方も多いでしょう。
ここでは、外壁塗装の臭いはどのような影響があるのか、詳しく解説します。
人への影響
結論として、有機溶剤(シンナー)の臭いを吸い続けることは、健康上まったく影響がないとは言い切れません。有機溶剤の臭いを吸ったときに起こる代表的な症状は以下のとおりです。
・頭痛
・めまい
・吐き気
・睡眠障害
・鼻などの粘膜に刺激を感じる、不快感が出る
とはいえ、塗料の臭いを1日中吸い続けるといったことがない限り、体調不良が起こるほどシンナーを吸うとは考えにくく、それほど心配する必要はありません。
ただし、臭いの感じ方は人によって異なります。もし体調に変化を感じたら、外出して臭いを嗅がないようにする、ひどくなる前に病院に行くなどの対策をしてください。
また、臭いだけでなく、塗料に含まれる化学物質に対してアレルギー反応を起こし体調不良になることもあります。塗料が完全に乾いたら症状が改善すると言われていますが、体調に変化を感じたら病院に行くようにしましょう。
ペットへの影響
犬や猫、鳥などの動物は、人間よりもはるかに嗅覚が敏感です。そのため、有機溶剤に含まれるシンナーの臭いは、人だけでなくペットにとっても有害な成分となります。【ペットがシンナーに臭いを嗅いだときに引き起こしやすい症状】
・酔った感じになる
・アレルギー症状が出る
・食欲不振になる
・嘔吐する
・吠え続ける
また、臭いだけでなく、塗装されたばかりの外壁をペットが舐めるといったことが起こると、最悪の場合、命を落としてしまいます。
外壁塗装期間中は、一時的に室内飼いにするなど、ペットが臭いや塗料に触れないように工夫するのがおすすめです。
近隣への影響
外壁塗装の塗料の臭いは、近隣の住宅まで届く可能性があります。しかし、、体調不良を引き起こすほどの強い臭いが届くことは少ないでしょう。外壁塗装の施工を行うときは、家全体をシートで覆うため、臭いが周囲に広がりにくくなっているからです。完全にシャットアウトできるわけではありませんが、それほど心配する必要はないでしょう。
しかし、トラブルを避けるためにも、施工前にきちんと挨拶しておくことをおすすめします。
外壁塗装の臭いを軽減する3つの方法
塗料によって臭いの強さが違うとはいえ、無臭の塗料はありません。さらに、人によって臭いの感じ方が異なるため、臭いがきついと感じたときの対処法を知りたい方も多いでしょう。
ここでは、外壁塗装の臭いを軽減する3つの方法を解説します。
マスクを着用する
ホームセンターやドラッグストアなどで、臭い対策用のマスクを購入するのがおすすめの対策の一つです。防毒マスク、キーメイトマスクといった名称で販売されており、1枚数千円とやや高いですが期待できます。ただし、こちらのマスクは非常に大きいため、1日中付けるのは不向きです。
臭いが気になるときに臭い対策用のマスクを装着し、それほど気にならないときは一般的な不織布マスクを使うのがよいでしょう。
十分に換気をする
塗料の臭いに悩む方の多くは、臭いをシャットアウトするために窓を閉めようとしがちです。しかし、住宅にはさまざまな隙間があり、窓を完全に閉めていたとしても、塗料の臭いが入り込んできてしまいます。そのため、窓を締め切った状態にしていることで、かえって室内に塗料の臭いを充満させてしまうことがあるのです。
ただ、外壁塗装期間中は自由に窓を開け閉めできないことが多いため、換気扇やサーキュレーターなど使って積極的に空気を循環させましょう。
外壁塗装でできる臭い対策
外壁塗装の臭いが気になるときは、マスクを付けたり、換気を行ったりすることが有効であるとわかりました。
しかし、そもそも発生する臭いが少なければ、臭いに悩むリスクを軽減できます。ここでは、塗料選びの段階でできる臭い対策を紹介します。
F規格塗料を使用する
塗料選びで「F☆☆☆☆(エフフォースター)」の塗料を選ぶことが臭い対策につながります。F☆☆☆☆とは、JISやJASが認定した製品の安全等級で、☆の数によってシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散量を示しています。
規格 | 基準 | 使用面積の制限 |
F☆☆☆☆ | 0.005mg/㎡h以下(夏季において) | 制限なし |
F☆☆☆ | 0.005mg/㎡h以上0.02mg/㎡h以下(夏季において) | 換気量によって使用可 |
F☆☆ | 0.02mg/㎡h以上0.12mg/㎡h以下(夏季において) | 換気量によって使用可 |
表示なし | 0.12mg/㎡h以上(夏季において) | 使用禁止 |
☆の数が多くなるほどホルムアルデヒドの含有量が少なく安全性が高いことを示し、最高ランクにあたるF☆☆☆☆の塗料は、室内でも制限なく使用できるレベルの安全性です。
F☆☆☆☆を取得した塗料は人体への悪影響が少ないことがわかるので、塗装期間中に気分が悪くなるリスクを軽減できるでしょう。
水性塗料を使用する
外壁塗装の塗料を選ぶ際、水性塗料を選ぶと臭いが気になりにくくなります。外壁塗装の塗料は、溶剤の種類によって「油性塗料」と「水性塗料」に大別できます。
油性塗料にはシンナーが含まれますが、水性塗料は水を溶剤としているため、独特の刺激臭を軽減できます。ただし、水性塗料を選んだとしても臭いがしないというわけではありません。
というのも、水性塗料もまったく有機溶剤を含んでいないわけではないからです。そのため、「臭いがしない」のではなく「臭いが少ない」といえます。
外壁塗装の臭いで起こりやすいトラブル
外壁塗装の臭いが原因となり、以下のようなトラブルになることも少なくありません。
・近隣からのクレーム
・体調不良
では、具体的にどのようなトラブルなのか見ていきましょう。
近隣からのクレーム
外壁塗装の施工期間は2週間程度と長めであるうえに、その間に工事車両や作業員の出入り、騒音など、臭いのほかにも近隣住民へストレスを与えがちです。そのため、複数のストレスや不満が重なって、臭いに関するクレームを言われる可能性があります。
外壁塗装工事を行うときは、住宅全体を覆うようにネットを被せるため、強い臭いが近隣住宅に広がる可能性は低いといえます。ただし、トラブルになる可能性がゼロとは言い切れないことを認識していきましょう。
体調不良
外壁塗装の塗料の臭いを長時間嗅ぐと、体調不良になることがあります。とくに、臭いに敏感な子どもやペットはシンナーの臭いによって体調を崩しやすいため、工事期間中はこまめに体調をチェックするようにしましょう。
どのような業者なら外壁塗装の臭いトラブルを避けられる?
依頼する外壁塗装業者を慎重に検討することで、臭いトラブルのリスクを軽減できます。
では、具体的にどのような業者がおすすめなのか見ていきましょう。
臭い対策に関する説明をしてくれる業者
打ち合わせの段階で臭い対策に関する説明をしっかりとしてくれる業者は、信頼性が高いといえます。たとえば、依頼者が「塗料の臭いが気になる」と相談した際、「臭いが発生するのは仕方ない」と回答するだけの業者は、臭い対策が期待できません。
一方で、ペットや子どものいる家庭の施工実績が豊富で、具体的な臭い対策を説明してくれる業者であれば安心して任せられます。
打ち合わせの段階で臭いが気になることを伝え、どのような対応をしてくれるかチェックしてみてください。
近隣住民への挨拶をしっかりとしてくれる業者
外壁塗装は、近隣住民とのトラブルが発生しがちです。原因は臭いに限ったことではなく、業者の車両の出入りが邪魔になったり、騒音がしたりと複数の原因が考えられます。
しかし、外壁塗装工事が始まる前に、近隣住民へしっかりと挨拶をしておくとトラブルになるリスクを大幅に軽減できます。あらかじめ工期や工事内容を伝え、騒音や臭いで迷惑をかける可能性があることなども伝えておくと、印象が大きく変わるからです。
近隣住民への挨拶は基本的に外壁塗装業者がしてくれますが、挨拶のときの丁寧さや対応が丁寧な業者に依頼するのがおすすめです。
臭いが発生しにくい塗料を扱っている業者
外壁塗装は頻繁に実施するものではないため、依頼者はどの塗料が最適か判断するのがむずかしいといえます。さらに、人によって塗料に求める要素が異なり、臭いの少なさを優先したい方もいれば、耐用年数や機能性を重視して選びたい方もいるでしょう。そこで、依頼者の希望を丁寧にヒアリングし、臭いの発生しにくい塗料を提案してくれる業者がおすすめです。
反対に、依頼者の要望を無視してオリジナル塗料を勧めてくるような業者は信頼できません。
臭いトラブルを軽減するためにも、依頼者目線で対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。
外壁塗装で注意しておきたいポイント
最後に、外壁塗装で注意するべきポイントについて解説します。
事前に工程を確認する
外壁塗装は事前に工程を確認しておくことで、トラブル回避につながります。たとえば、近隣住民の方への挨拶が適切なタイミングで実施できたり、洗濯物を外に干せないタイミングを把握できたりして、スムーズに過ごすための対策ができます。
工程を把握しないまま工事が始まってしまうと、行き当たりばったりになってトラブルにつながりやすいため、工期と工程を入念にチェックしておきましょう。
洗濯物を干せるか確認する
外壁塗装の施工期間中は、基本的に屋外に洗濯物を干せません。塗料や臭いを付着させないためのルールであり、普段屋外干しをしている方は対処法を検討する必要があります。
なお、外壁塗装期間中の主な洗濯方法は以下のとおりです。
【外壁塗装期間中の主な洗濯の仕方】
室内干しにする
洗濯乾燥機を使う
コインランドリーを利用する
あらかじめ干せない期間を確認し、どの方法が最適か決めておきましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装の臭いについて解説しました。
外壁塗装に使用する塗料が臭いの原因であり、なかでも油性塗料に含まれる有機溶剤(シンナー)が原因です。臭いによる健康被害がまったくないとは言い切れず、体調不良になる可能性があるため対策や予防策を検討しておくことが大切です。
なお、臭いについて心配な場合は、あらかじめ施工業者に相談するのもよいでしょう。優良業者なら、臭いの少ない塗料を提案してくれたり、臭い対策をしながら施工してもらえたりする可能性があります。
ぜひ今回の記事を参考に、ストレスのない外壁塗装ができるように実践してみてください。
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